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介護老人保健施設なごみの委員会活動について

 ラジオをお聞きのみなさま、おはようございます。私は、坂下厚生総合病院併設介護老人保健施設なごみで介護福祉士をしております、大竹一臣と申します。  当施設は、会津盆地の西部に位置する、農村医療の中核病院であり、公的医療機関として地域医療の役割を担うJA福島厚生連坂下厚生総合病院に併設し、平成8年に開設しました。途中、令和3年には、坂下厚生総合病院の老朽化に伴い、現在の場所に病院・当施設とも新築移転をしました。  介護老人保健施設は、病状が安定し、入院の必要がありませんが、介護を必要とする方のために、個々に合わせた医療ケアと日常生活サービス、リハビリテーションを提供し、日常生活能力を可能な限り回復、維持させて1日も早く自立し、家庭での生活ができるよう援助する施設です。  定員は、長期入所と短期入所を合わせ100名です。  また、家から通いながら、リハビリテーションを行う、通所リハビリテーション、介護予防通所リハビリテーションの定員は、20名となっております。  常勤医師1名を含め、67名の職員が他職種で連携し「老人の自立を支援し、家庭への復帰を目指す」という基本理念を念頭に、利用者様が笑顔で、その人らしく過ごすことができる施設を目指しています。  今回は、介護老人保健施設なごみでの委員会活動について、みなさまにご紹介したいと思います。  まず紹介したい委員会は、レクリエーション委員会です。  この委員会は、日々のレクリエーションの企画はもちろんのこと、季節ごとのドライブツアーの企画運営をしています。  春には、会津各地に桜を観に行くお花見ツアー、6月には、伊佐須美神社や御殿場公園にあやめや花菖蒲を観に行くあやめツアー、秋には、柳津方面などに行く紅葉ツアーがあります。  このように、季節の移ろいを感じて頂けるよう企画運営しています。  次に紹介したい委員会は、食事委員会です。  この委員会では、日々の3食の食事とおやつとは別に、なごみ食堂・なごみカフェと題し、特別なメニューを考え、利用者様に提供する場を設けています。  たとえば、なごみ食堂では、職員が板前に扮して、寿司を握ったり、海鮮丼を作って提供したりまた、ラーメン屋の格好をし、利用者様の目の前でラーメンを作って提供したりしています。  なごみカフェでは、和のおやつを提供する和スイーツカフェの日また、中華のおやつを提供する中華スイーツカフェの日、様々な味のシロップやトッピングで作るカキ氷カフェの日、メロンソーダフロートなど、様々なジュースで作るフロートカフェの日があります。  最後に紹介したい委員会は、QOL委員会です。  この委員会では、利用者様の○○をしたい、○○をやりたい、○○を食べたい、といった希望や願いを叶えることを委員会の目的に、花を咲かせようプロジェクトとして、職員が夢のお手伝いをさせてもらっております。  これまでに、数えきれないほどの、たくさんの利用者様の願いの花が咲きました。  たとえば、山菜を採りに行きたいと願う利用者様は、一緒に山に山菜を採りに行きました。  また、美容室でパーマをかけたいと願う利用者様は、行きつけの美容室に行き、パーマをかけてきました。  また、妻に逢いたいと願う利用者様は、他施設に入所されている奥様のところまで一緒に行き、しばし二人の時間を過ごして頂きました。   また、家に帰りたいとの願いがある利用者様は、一緒に自宅まで行き家族や姉妹、親戚の方と逢ってきました。  自宅では、本人が好きだったプリンやコーヒーなどを家族の方に介助して頂きながら美味しそうに召し上がり、家族と一緒の時間を過ごすことができました。  ここ数年は、コロナ禍で実現がなかなか難しいこともありますが、たとえ小さな願いでも、少しでも多くの利用者様に楽しみや生きがいを提供できるよう取り組んでいるところです。  このように、まだまだご紹介したいところがたくさんあります。これからも、日々の生活に楽しみやハリを感じて、多くの利用者様に「なごみに来て良かった」と思えるような施設生活を送っていただけるよう、努めていきたいと思います。