今年のスギ花粉飛散情報による花粉症対策 | |
2011年2月 福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男 |
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まだまだ寒い冬が続いておりますが、こんな寒いうちに、花粉症の話とはなんだとお思いでしょうが、私は今までこの欄に2度も2月号に花粉症に関してお願いを書いております。 なぜまた今月も同じような記事を書くのかと申しますと、毎年早期対策を訴えているにもかかわらず、依然として症状がひどくなってから治療を受けに来る方が多いからなのです。私のところのスギ花粉症受診者数の3割しかスギ花粉の発散前に来院してくれません。ではなぜ早期対策が必要なのでしょうか。 ≪早期対策の重要性≫ 花粉症の対策として何より大切なことは、鼻や眼の粘膜のアレルギー反応を亢進させないことです。そのためには、早めに体を亢進しないような状態にしておかなければなりません。つまり症状が現れる前に抗アレルギー薬を呑み始めることが必要です。 ≪今年の花粉飛散情報≫ さて、今年の花粉飛散状況ですが、これは昨年夏の記録的な長期の猛暑が大きく影響しています。 2010年の猛暑のため杉花芽の生育率も大きなものとなっているそうです。そのため今年は過去6年間のうちでもっとも飛散量が多いと予想されます。2006年と比較すると約6倍、昨年と比べると約3倍となる見込みです。 飛散開始時期の予想ですが,NPO法人花粉情報協会による情報では、福島県は2月中旬20日ころになると予想しています。ですからこの頃には、毎年花粉症に悩まされている方は症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ、涙目など)がなくても服薬を始めて下さい。 ≪自己判断で薬を止めないで≫ せっかく早めに薬を呑んで楽になっているのに、よいからと途中で勝手にやめる方がいます。必ず医師の指示通りに服薬して下さい。 |
福島県厚生農業協同組合連合会 福島県福島市飯坂町平野字三枚長1−1 TEL(024)554−3450 FAX(024)554−3483