「ロコモ」予防で健康長寿
2015年8月
福島県農協会館診療所(所長)
重富 秀一

 ロコモティブ症候群(通称:ロコモ、別名:運動症候群)とは、「運動器(筋力や関節・脊椎)の障害のために自立度が低下し、介護が必要となる危険性の高い状態」のことを言います。長生きはしたいけれど、寝たきり状態になることを望む人はいません。高齢になっても自分の足で元気に歩き、日常生活に制限のない状態を維持できれば大いに人生を楽しむことができます。そのためにも「ロコモ」の予防は大切です。ロコモは、加齢に伴って筋力は低下したり、骨粗しょう症や関節・脊椎の病気で運動機能が制限されたりして起こります。この20年間で高齢者の大腿骨骨折は3倍に、人工膝関節手術は2.7倍に増加したそうです。脳卒中や認知症になると転倒しやすくなるのでますますロコモの危険性が大きくなります。最近では、高齢者だけなく、若者の間にもロコモが広がっていると言われています。多い過度のダイエットによる「やせ」、運動不足による筋力やバランス感覚の低下は身体を支える骨・筋肉の発達を妨げます。ロコモに関係する要因としては、①運動習慣のない生活、②やせすぎと肥満、③活動量の低下(エレベーターや自動車を利用しすぎる)、④スポーツのやりすぎや事故によるケガがあります。自分は健康だと思っていても生活習慣の中にロコモの危険が潜んでいる可能性がありますので油断はできません。さて、整形外科学会では7つのロコチェックを提唱しています。これに該当する人は将来ロコモになる可能性が高いそうですが、皆さんはいかがでしょう。ロコチェック:1)片足で靴下をはけない 2)家の中でつまずいたりすべったりする 3)階段を上がるとき手すりにつかまる 4)家の中で重い仕事が難しい 5)2kg位の買い物をすると持ち帰るのがつらい 6)15分位の歩行ができない 7)青信号の横断歩道を渡りきることができない。ところで、脚力は立ち上がりテストでチェックできます。30cmの台に座って片足で立ち上がり3秒そのままの姿勢を保持できればあなたの脚力は男なら30〜39歳、女なら20〜29歳です。整形外科学会公認のロコモチャレンジというホームページが開設されていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
http://www.locomo-joa.jp/

健康アドバイス

 

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