「敬老の日」に健康を考える
2016年9月
福島県農協会館診療所(所長)
重富 秀一

 今年は9月19日が「敬老の日」です。9月の第三月曜日が「敬老の日」になったのは、2002年にハッピーマンデー制度が導入されてからのことで、それ以前は9月15日が「敬老の日」でした。当時の高齢者の中には日付の変更に反対する意見を持つ人が多かったため、反対意見に配慮して、9月15日を「老人の日」、15日を含む一週間を「老人週間」と定めました。皆さんご承知の通り、わが国では65〜74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と言います。平成27年現在で、日本人の平均寿命は男性が世界第4位の80.79歳、女性は世界第2位で87.05歳(ちなみに、平均寿命の世界第1位は男女とも香港、男性の2位はアイスランドとスイス、女性の3位はスペイン)ですので、65歳になった途端に高齢者と呼ばれることに抵抗を感じる人も少なくないと思います。しかし、昭和30年(今年65歳になった人が4歳か5歳だった頃)の日本人の平均寿命は男性が63.6歳、女性が67.75歳でしたので、その当時は、平均寿命を越えた65歳以上の人を「老人」と呼ぶのは自然のことだったのでしょう。日本の高齢者の体力は15年前よりも格段に伸びており、70歳を過ぎても若々しい風貌の方がたくさんいます。高齢者が心身ともに健康で過ごすことができるのは素晴らしいことです。ちなみに、国連では60歳以上、WHOでは65歳以上を高齢者と定義しています。ところで、古来より「不老不死」を願う人は少なくありませんが、これまでのところ120歳を越えた人はいないそうです。若いうちは「健康」には無頓着で、「俺は太く短く人生を生きる。」と豪語していても、歴年齢と平均寿命との差が近づくにつれて健康に気を配るようになる人は多いようです。食事の量や栄養のバランスに気をつけ、適度な運動に心がけることは良いことですが、高齢になるほど体力の個人差が多くなりますので、心臓や筋肉に過度の負荷がかからないように注意してください。怪我をしては元も子もありません。慢性疾患で治療を受けていても心肺機能が保たれていれば大丈夫、臆病になる必要はありません。ただし、新しい健康法にチャレンジする場合は必ず主治医に相談してください。

健康アドバイス

 

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