以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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農家の皆さんへ

「地域包括ケア病床について」
2015年2月放送
坂下厚生総合病院
在宅復帰支援担当看護師 横澤 奈緒美

 皆さんおはようございます。私は坂下厚生総合病院で、在宅復帰支援を担当しております、看護師の横澤奈緒美です。今日は坂下厚生総合病院で、10月1日に開設されました地域包括ケア病床についてお話をさせていただきます。
 現在の病院は、入院して病状が安定すればお身体の機能が低下し、入院前の状態に戻っていなくても、退院と言われる事が多くなってきております。退院できるということは、本当はいいことなのですが、お身体の機能が充分に回復されておらず、ご自宅での生活に不安を感じたり、介護の問題でお困りになったことはございませんか? 当院では、急激に健康が失われた状態から回復された患者さまや、主に、整形外科の手術を受けられた患者さまが、在宅復帰にむけて、もう少しの間リハビリテーションをして日常の生活動作を安定させたいというご希望や、ご自宅での介護の環境、たとえば、介護が必要な状態になってしまったが、まだ介護保険の認定を受けていない患者さま、心身の状態が入院前と比べ変化し、より介護が必要な状況になってしまい、現在の介護度では充分なサービスを受けられず、退院後の生活に不安がある患者さま、または、ご自宅での介護が困難な患者さまに対し、地域包括ケア病床をご利用頂いております。この病床は、ご利用いただいた日から、60日間が入院の限度となっておりまして、その間に、必要な患者様には、病床専任のリハビリテーションスタッフにより、在宅復帰にむけた、お一人お一人に合わせた、密度の濃いリハビリテーションを行っております。また、介護保険の申請や見直しについてのご説明やお手伝い、ご自宅での介護サービスの調整や、退院後の療養先のご検討をいただく為の準備期間としてご利用いただき、主治医や各病棟専任の医療相談員、支援担当看護師、病床専任リハビリテーションスタッフが 各担当者と連携して、退院支援をさせていただいております。
 坂下厚生総合病院に入院され、退院後の生活に不安を抱えていらっしゃる、患者さま、ご家族さまがおられましたら、どうぞいつでもお声をかけてください。皆さまが、ご自宅での生活に自信を持っていただけたり、少しでも、介護の不安や負担が軽減され、安心して退院を向かえて頂けるよう、私ども支援担当スタッフ一同が、出来る限りのお手伝いをさせていただきます。