「骨密度検診と骨粗しょう症について」
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2015年3月放送
農村健診センター
山岸 一昭
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おはようございます。
今朝はJA福島厚生連 農村健診センター 山岸が担当いたします。
農村健診センターは、県内JA組合員および家族の健康を守るため巡回健診を主な業務として、各JA、さらに一般事業所に出向き、健診を行っております。
今回は骨密度検診と骨粗しょう症について話をさせていただきます。
農村健診センターでは今年度より超音波法測定装置による骨密度検診を始めました。かかとの骨で骨のカルシウム量を短時間で測定し、骨粗しょう症の発見と予防に努めております。測定値は当日内に結果票にてお伝えし、骨量が減少しており、骨粗しょう症の疑いのある受診者の方については医師、看護師から原因や生活習慣についてのアドバイスをいたします。
骨粗しょう症は、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。現在、日本の患者数は約1,300万人と推定されています。約3/4が女性で、特に閉経後に発症する場合が多く、早い人で30代から発症し、60歳を過ぎると急激に増加します。高齢女性の2人に1人はかかっているといわれています。さらに、最近では無理なダイエットや生活習慣の乱れなどから若い世代の発症も増加の傾向にあります。
骨粗しょう症で特に問題なのは骨折です。高齢者が骨折した場合、寝たきりになり、認知症を引き起こす原因にもなります。骨はスカスカになっても自覚症状がほとんどありません。骨折してはじめて骨粗しょう症に気づくことも少なくありません。今以上に骨量を減らさない生活習慣を続けることが大切です。
骨粗しょう症の予防は日頃の生活が大切です。
・歩いたりして日頃から意識的に身体を動かすことを心がけましょう。
・カルシウムの多い食事を心がけましょう。
・塩分に注意しながら、バランスの良い食事をしましょう。
・タバコはひかえましょう。
・日光をほどよく浴びましょう。
最近は薬の開発が進み、薬で骨が弱くなるのを防いだり、強化したりすることができます。骨粗しょう症だと診断されたら、高齢でもあきらめず医師と相談して治療方針を決めてください。
中高年齢の女性は年に一度は骨密度検診をすることをお勧めします。
今朝は、JA福島厚生連 農村健診センターが担当いたしました。
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