糖尿病と食生活について
2015年4月放送
白河厚生総合病院 栄養科
斎須 裕美

今日は糖尿病と食生活についてお話しします。

糖尿病とは、血糖値が高くなる病気です。
血糖値とは、血液中にブドウ糖がどのくらいあるかを示すものです。
糖尿病ははじめの段階で痛みや痒みなど何らかの症状がでる人が少ないため、ほおっておいてしまう人がほとんどです。
ほおっておいた時間が長くなると、合併症が現れます。
合併症は、糖尿病性の網膜症・神経障害・腎症があります。これを三大合併症と言い、ほかに脳梗塞や心筋梗塞などがありますが、糖尿病の人は悪化しやすいのが特徴です。
日本の推定糖尿病患者数は、現在6人に一人と言われています。

糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります。
1型糖尿病は、原因不明でありインスリンの絶対的な欠乏にいたるためインスリン注射をします。
小児~思春期と若年発症が多いのが特徴で特に遺伝性はありません。

2型糖尿病は、食生活や生活の不規則など普段からの生活習慣が引き金となり発症されます。
遺伝性も大きな要因の一つです。

糖尿病の治療は、第一に食事療法・第二に運動療法・第三に薬物療法と言われます。
薬を飲んでいるから大丈夫、という事はありません。
これまでの食生活を振り返り、合併症が起こらないようにしましょう。

食事面ですが、
白河は水がおいしいので、とてもおいしいお米がとれます。
お米を作っている方の多くが、白米はお漬物だけで食べられるという方が多くないでしょうか?
水がおいしいところは麺類もおいしいです。
ラーメンやそばだけで一食終わらせるという方も多いでしょう。
ご飯・麺類・パンなどは糖質とよばれるものなので、食べすぎると当然血糖値はあがります。できるだけバランスの良い食事を心がけます。
バランスの良い食事とは、主食ご飯とおかず魚・肉・卵・豆腐類と野菜を一食に揃えます。
またご飯は自分の一回の適量を覚えましょう。

合併症の予防には、塩分の制限が最も効果的です。
毎食味噌汁が欲しい・必ず漬物がある・かけ醤油をする。といった方は十分注意が必要です。
おいしく減塩するためには、家族全員での減塩食をおすすめします。
日本人は一般成人で一日の塩分量は8~9gと言われています。
すでに高血圧や心臓病の指摘がある方は塩分6g未満を目標にします。
味噌汁一杯は塩分1~2g摂れます。汁物は一日一杯以下に減らしましょう。
ラーメン一杯は5~7g摂れます。半分残しても3~5gは摂れてしまいます。
麺類だけの食事の回数を減らし、汁はできるだけ残します。
塩分を減らす変わりに酸味や辛味、香りを利用しましょう。
つい癖になってしまっているかけ醤油は、食卓の醤油だけ減塩醤油にしたりあらかじめだし汁で割っておいたりと自然な減塩につながります。

アルコールや間食についてはどうでしょうか?
アルコールは、ビールならいいの?焼酎は?と聞いてこられる患者さんもいますが、アルコール飲料はカロリーが高く、血糖のコントロールが乱れます。
週に2回の休肝日が望まれますが、境界型・糖尿病の指摘を受けている方はできるだけ休肝日を多くいれましょう。

間食ですが、おまんじゅうやせんべいは糖質の仲間なので、当然血糖は上がります。
日に一回の果物は、ビタミンを摂るためにも良いと言われているため、生の果物を1日一回 例えばバナナ一本・りんご半分・みかん小さめ2個などから一種類選んでいままでの甘食の代わりに、間の食事としての間食を楽しみましょう。

最近は「糖尿病といわれていない」と言いながら、糖尿病用の血糖の薬だけを飲んで安心している方が多く来院します。
きちんと自分の病気を知り、「薬を飲めば安心」ではなくこれまでの食生活や生活の規則性などを見直して、できるだけ大きな病気につながらないように健康に過ごしていただきたいです。

健康アドバイス

 

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