〜JA福島厚生連だより〜
2015年8月放送
双葉厚生病院 院長
重富 秀一

 おはようございます。
 暑い日が続いています体調はいかがでしょうか。今年は熱中症で救急搬送される患者さんがたいへん多くなっています。8月の中旬になって真夏日は少なくなりましたが、これからも残暑が厳しいと予想されていますので、水分と適量の塩分を補給し、涼しい場所で過ごすように心がけましょう。高齢者は若い人に比べてのどの渇きを感じにくいので、のどが渇いたと感じる前に、水分を補給するのが良いと思います。また、湿度が高いと汗が蒸発しにくいために、からだの熱を発散できなくなります。湿度が高い日には、水分が不足していなくとも、体内に熱がこもって体温が上昇し、熱中症にかかってしまうことがあります。エアコンの風が好きでない、と言われる方もいますが、エアコンは熱中症の予防には、きわめて有効です。エアコンの「温度」、風の「強さ」と「向き」を設定すれば、部屋の温度と湿度を同時に管理できますので、自分が快適と思う設定条件をみつけてご利用することをお勧めします。暑い日や湿気の多い日はためらわずにエアコンのスイッチを入れてください。
 自己紹介が遅れましたが、私は双葉厚生病院の重富ともうします。原発事故から4年半が経ったいまも、病院に戻って仕事をすることができませんので、現在は、福島市飯坂町のJAビル1階にある農協会館診療所で診療を行っています。
 さて、今日は、福島県厚生連の歩みと現状についてお話しをさせていただきます。厚生連が活動を開始したのは、戦時中の昭和18年だそうです。その頃、福島県内には無医村が200以上あり、病院の数も少なく、中山間地域の農家の皆さんは、病気になってもなかなか医者に診てもらうことができませんでした。そこで、「農業協同組合」の前身である「産業組合連合会」という組織が、医療に困窮する現状を打破するために、「農村厚生運動実施の方針」というものを打ち出して、病院の建設を決定し、当時の白河町に最初の厚生病院を開設しました。その後、昭和21年から40年頃にかけて、医療過疎地域において、相次いで病院設立運動が起こり、さらに5つの病院ができました。設立当時は、どの病院も、経営が苦しく、収支のバランスはたいへん厳しかったようですが、農家の皆さん、各地域の農業協同組合そして立地町村のご支援をいただいて、なんとか診療を続けることができたそうです。
 このような経緯でできた6つの病院とは、白河市の白河厚生総合病院、塙町の塙厚生病院、会津美里町高田の高田厚生病院、会津坂下町の坂下厚生総合病院、南相馬市鹿島区の鹿島厚生病院、そして、双葉町の双葉厚生病院です。いまでは、どの病院も、地域に根差した医療、質の高い医療を目指して頑張っています。
 厚生連は医療事業のほか、保健事業や老人福祉事業も行っています。高田厚生病院を除くすべての病院には、訪問看護ステーションと居宅介護支援事業所が設置されており、塙、坂下、鹿島の3病院には老人保健施設があります。また、白河厚生総合病院には農村健診センターがあり、各厚生病院と連携して福島県全域を対象とした健診事業を行っています。このように、福島県厚生連は農家の皆さんの健康を守るため、地域の皆さんの声に応えながら、様々な事業を展開しています。現在、厚生連で働く医師は約100名、看護師は約900名、薬剤師・検査技師などの医療技術者は約260名、合計約1,800名の職員が県内各地で働いています。私たち厚生連はこれからも農家の皆さん、地域の皆さんが健康で明るく、長生きできるように、さまざまな形でお手伝いをさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 最後になりますが、それぞれの厚生病院では、人間ドックや健康相談など独自の活動も行っていますので、健康に関するお悩みのある方は気軽にお近くの厚生病院にご相談ください。また、JAビルにある農協会館診療所は、福島市内の総合病院と連携して「診断と治療」にあたっています。診療所でできない検査や、専門医による治療が必要な場合は、ご本人のご希望をお聞きしたうえで、適切な病院を紹介させていただいています。市民検診や人間ドックなどで精密検査が必要といわれても、どの病院を受診してよいかわからないときは、遠慮なく診療所まで相談にお越しください。
 最後までお聞きいただきありがとうございました。

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