乳がん検診について
2016年1月放送
鹿島厚生病院 診療放射線技師
 田代 和広

 おはようございます。
 JA福島厚生連 鹿島厚生病院 診療放射線技師の 田代和広と申します。
 本日は乳がん検診についてお話させて頂きます。
 芸能人の北斗晶(ほくとあきら)さんが自ら乳がんであること、手術そして抗がん剤治療を受けている事を告白されたのは、とても衝撃的でした。
 日本人女性の罹患率(りかんりつ)第一位。乳がん。発症する割合は今や12人に1人とも言われ、2005年には年間死亡者数が1万人を突破。現在も右肩上がりを続けています。しかし、早期に発見できさえすれば、助かる可能性が十分に高いがんでもあるのです。
 マンモグラフィーとは、乳がんを診断する方法のひとつで、乳腺・乳房専用のX線撮影です。マンモグラフィー検診は、このマンモグラフィーを使った乳がん検診のことです。
 撮影の方法ですが、乳房を挟みながら圧迫して、上下方向から1枚、左右方向から1枚(合計2枚・両方の乳房を撮影する場合は合計4枚)撮影します。でも、圧迫したからといって、乳房の中のがんが、周辺組織へ広がる様なことはありません。
 圧迫をする理由ですが、乳房を圧迫しながら薄く均等に広げることによって、少ない放射線の量で、乳房の中をより鮮明に見ることができます。挟むことにより、痛みを伴うこともありますが、これは病気を見つける上で、とても大切なことです。ただ、生理前には、ホルモンの関係で乳房が張って痛むことがあります。できれば、マンモグラフィー検査は 生理が始まってから2〜3日目以降に受けられるのが良いでしょう。
 放射線撮影は人体にとって危険じゃないの?と思われる方もいると思いますが、マンモグラフィー撮影の放射線が人体へ及ぼす危険性は、ほとんどありません。一回の撮影で乳房が受ける放射線の量は東京―ニューヨーク間の飛行機の中で受ける宇宙からの自然の放射線量の約半分です。また、マンモグラフィーで受ける放射線の量は妊婦のお腹の中の胎児が、(奇形などの)影響を受ける量に比べると、はるかに少ない量ですし乳房はお腹から離れているので、さらに影響は少なくなります。
 マンモグラフィーでは触っても判らないような早期の小さな乳がんは勿論、しこりを作らない乳がんを腫瘤影と呼ばれる白い影や微細石灰化と呼ばれる非常に細かい石灰砂の影として見つけることができます。悪性の病気だけでなく、良性のものも見つかります。
 続いて自己検診についてお話します。
 乳がんは自分で発見できる数少ないがんの一つであり、自分自身で触れてみることも大切です。自己検診の方法をご説明します。
 はじめに、鏡に向かい、腕を上げて、乳房の変形や左右差がないかをチェックします。
 次に渦を描くように手を動かして、指で乳房にしこりがないかをチェックします。
 そして、仰向けになって外側から内側へ指を滑らせ、しこりがないかをチェックします。
 自己検診をするタイミングですが、閉経前の人は、乳房が腫る期間を避け、月経終了後1週間くらいの間に行ってください。閉経後の方は毎月、日にちを決めて行ってください。自己検診の頻度ですが、月に一度は行ってみてください。日ごろから自分の乳房を観察し、触れることで、乳がんを発見することができます。
 冒頭でもお話しましたが、乳がんは早期に発見できさえすれば、助かる可能性が十分に高いがんです。
 マンモグラフィー検査は、できれば視触診と併せて最低2年に1度、できれば1年に1度受けるようにしましょう。
 マンモグラフィー検査を受けられる医療機関ですが、JA福島厚生連各病院、または「日本乳がん検診精度管理中央機構」や「全国マンモグラフィー機器設置病院」などでインターネット検索することで探す事ができます。

 以上でお話を終わります。お付き合い頂きありがとうございました。

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