大腸CT検査について
2018年2月放送
坂下厚生総合病院 放射線科
主任 新村 一成

 皆さんおはようございます。
 私は、坂下厚生総合病院、診療放射線技師の新村と申します。
 今朝は、大腸がんの検査方法である。大腸CT検査についてお話し致します。
 まず、大腸がんとは、結腸・直腸・肛門で構成される長さ約2mほどの大腸に発生するがんです。日本人において発症が多い部位は、S状結腸、直腸などであり、大腸がんの全体の7割を占めています。
 大腸がんは粘膜から発生し、その発生の仕方には、2つあると考えられています。1つは、粘膜にできたポリープが、がんに変化する場合、もう1つは、粘膜から直接がんが発生する場合です。大腸がんが進行するにつれて、腸管が塞がったり、粘膜にあるがんの表面から出血したりして、症状が現れるようになります。
 早期の段階では自覚症状はありませんが、大腸がんが進行するにつれて症状が現れます。多い症状としては、血便、下血、下痢と便秘の繰り返しなどがあります。中でも出現の頻度が高い血便については、痔などの良性疾患でも同じような症状が起こるため、大腸がんの早期発見のためには早めに受診することが大切です。
 国立がん研究センターの統計では、2013年に新たに大腸がんと診断された人数は、男性は約7万人、女性は約6万人です。また、臓器別にみると、男性では胃がん、肺がんに次いで3番目に、女性では乳がんに次いで2番目に多いがんで、今急速に増えています。
 その、大腸がんを調べる新しい検査方法が大腸CT検査です。
大腸を炭酸ガスで膨らませ、最新のCT装置で撮影することで、大腸の中を観察することができます。大腸の病気が心配、大腸を調べるように勧められているが、「大腸の検査は辛い・危険・怖い」と思っている方も多いかと思います。
 この大腸CT検査は、大腸内視鏡検査と比較して比較的楽に、また安全に大腸を調べることができます。
 検査方法は、検査前日にお薬を飲んで腸の中をきれいにします。
細いチューブを肛門から数センチ入れ、炭酸ガスを注入して大腸を膨らませます。
仰向けとうつ伏せでCT撮影をします。
撮影終了後チューブを抜いて検査終了です。
 大腸CT検査は、内視鏡では見落としがちな大腸のヒダの裏などの病変の観察に優れ、ポリープの大きさや位置が正確に分かります。また、大腸内視鏡の挿入が困難な方でも検査できます。ただし、大腸内視鏡検査と同様に腸管をきれいにする前処置は必要です。また、病変が見つかった場合には、やはり大腸内視鏡検査が必要となります。
 本日は、大腸CT検査についての説明をさせて頂きました。大腸がんは、早期発見、早期治療によって治りやすいがんの一つなので、がんが広がっていない初期の段階で見つかれば治る確率が95%以上になることが分かっています。不安を感じている方はお早めに医療機関の受診をお勧め致します。
 最後までお聞き頂きありがとうございました。



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