介護老人保健施設なごみの活動について
2018年9月放送
介護老人保健施設なごみ
介護福祉士 高橋 白百合
 皆様おはようございます。
 私は、介護老人保健施設なごみ、介護福祉士の高橋白百合と申します。
 本日は、介護老人保健施設なごみの活動について皆様にご紹介したいと思います。
 当施設は、会津盆地の西部に位置する、農村医療の中核病院であり、公的医療機関として地域医療の役割を担うJA福島厚生連坂下厚生総合病院に併設し、平成8年開設しました。
 介護老人保健施設は、病状が安定し、入院の必要はありませんが介護を必要とする方の為に個々に合わせた医療ケアと日常生活サービス、リハビリテーションを提供し、日常生活能力を可能な限り回復、維持させて1日も早く自立し、家庭での生活ができるよう援助する施設です。
 定員は、長期入所と短期入所をあわせ100名です。
 また、家から通いながら、リハビリテーションを行う、通所リハビリテーション、介護予防通所リハビリテーションの定員は、20名となっております。
 常勤医師1名を含め、65名の職員が他職種で連携し「老人の自立を支援し、家庭への復帰を目指す」という基本理念を念頭に、利用者様が笑顔で、その人らしく過ごすこができる施設を目指しています。
 今回は、その取り組みの一つでもあります、QOL委員会の活動の一部をご紹介したいと思います。
 私達、介護老人保健施設なごみでは、利用者様の○○をしたい、やりたい、食べたいといった希望や願いを叶えることを委員会の目的に、花を咲かせようプロジェクトとして、職員が夢のお手伝いをさせてもらっております。
 これまでにたくさんの利用者様の花が咲きました。
 例えば、「若い頃に、自分が開拓した土地が今どうなっているか見に行きたい!」と願う、利用者様は18歳頃に、裏磐梯のあれた地区を、馬やつるはし1本で朝から晩まで硬い土を堀り上げ、人力での開墾に明け暮れた頃が忘れられない、もう一度だけその土地が見たい、そこで、食べたふきめしの味が、まるで昨日のことのようだと話してくれました。
 そんな利用者様の強い思いに、私達は、一緒に現地を訪れました。
 開墾時代、見渡す限り山だらけであった土地は、きれいに整備されていました。利用者様の記憶をたどりながら、その地区の集会所や、橋など車椅子を押してまわりました。
 しかし、40年もの長い月日により、当時の風景は、観光地でにぎやかな町になっており、利用者様が開墾した場所を見つけることはできませんでした。落ち込む、私達に、利用者様は、「俺はここまで生きていて良かった、ここまで連れて来てくれてありがとう」と何度も、何度も頭を下げてお礼の言葉を繰り返してくれました。私達も、その言葉に救われた思いがしました。
 利用者様の願いを叶えることはできませんでしたが、思いに寄り添える機会が持てたことをありがたく感じました。何気ない思いや願いを実現するということは、施設で生活する利用者様にとっては、とうてい叶わない思いや願いとなってしまっているのが現実です。
 しかし、私達がその人の願いや家族の思いに寄り添い、夢を実現していくことが一人ひとりの生きる喜びにつながっていくと思います。残された人生に花をさかせることが、利用者様のこれからの活力源となることを願い、夢のお手伝いをしたいと思います。それが、私達のやりがいに繋がっていくと感じています。
 私達は多くの利用者様に「なごみへ来て良かった」と思えるような施設生活を送って頂き、ご家族の皆さんも職員と共にいきいきした笑顔に出会える施設を目指して日々のケアに努めていきたいと思います。
 この花咲きプロジェクトは、利用者様の生きてきた人生を知る関わりのひとつでもあり、一緒に行うことで、職員と利用者様の信頼関係にも繋がっています。
 実施したご家族からは、「おばあちゃんが、なんだか嬉しそうになりました」「昔の話をしてくれたんです」と喜びの評価を頂いております。
 このプロジェクトがこれからも、利用者様の生活意欲を高め笑顔いっぱいの施設生活を送る“力になればいいなあとおもっています。
 利用者様も職員も今度は何をしようかと楽しみある、生活を送っています。
 これからも、私達は、介護老人保健施設の役割として、社会に求められているニーズは何か、その人らしさを尊重し、多くの素敵な花を咲かせていきたいと思います。



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