以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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農家の皆さんへ

農村健診センターについて
2019年3月放送
JA福島厚生連 農村健診センター
志田 光一

 皆さん、おはようございます。JA福島厚生連 農村健診センターの志田光一です。
 今朝は、農村健診センターについてお話いたします。
 農村健診センターは、農業労働および農村生活環境に起因する傷害疾病の調査・研究を行い、JA福島厚生連の本来の使命である農家組合員の健康管理を積極的に推進し、衛生思想の普及ならびに農家組合員の福祉向上に寄与することを目的として、昭和44年8月1日に農村医学研究所として設立されました。
 平成元年4月1日より現在の農村健診センターに名称を変更し、現在に至っております。
 場所は、白河市の白河厚生総合病院内にあります。
 当センターの主な業務として、福島県内を巡回健診バスによる健康診断を実施しております。
 健診バスは、全部で4台あります。胃部・胸部X線撮影装置を搭載した健診バスが2台と胃部X線撮影装置を搭載した健診バスが1台あり、全車両のX線画像がデジタル化をされており、高精度画像により診断の精度が向上しております。
 生化学自動分析装置等を搭載した健診バスが1台あります。
 当センターが実施している健康診断は、3種類あります。
 まず一つ目は、定期健康診断です。県内のJA役職員や企業・施設の従業員等が対象となります。
 二つ目は、市町村の胃がん検診です。胃部X線撮影装置を搭載した健診バスによるバリウム検査を実施しております。
 三つ目は、JA福島共済福祉事業団主催による健康増進活動の健診です。対象者は、県内のJAの組合員方々等で、主に福島市にある摺上亭大鳥等で実施しております。
 生化学自動分析装置等を搭載した健診バスの中で血液検査の結果をデータ化し、午後の総合診断の時に受診者の皆さんに健診結果をお渡ししております。
 この放送をお聴きになられている皆さんの中に、健康増進活動に参加されて健診を受けられた方もいらっしゃると思います。
 その中で総合診断の始まる前に受診者の皆さんに白河厚生総合病院で実施しているPETがん検診の案内をしております。
 それでは、PET検査とは、どのような検査であるか説明いたします。
 PETとは、Positron Emission Tomography(ポジトロン・エミッション・トモグラフィ)の略で、がんの早期発見、治療に有効な画像診断ができる検査です。がん細胞は正常な細胞よりも多くのブドウ糖を取り込む性質(3~8倍)を持っています。
そこでブドウ糖に似た検査薬(18F-FDG)を注入することにより、検査薬から発する微量の陽電子を画像化し、比較的完治しやすいと言われている初期のがんを早期に発見できる可能性が高くなります。
 特徴は、一度の検査で頭の先からつま先までほぼ全身の検査ができるということです。この検査は、苦痛もほとんどなく、約2時間程度で検査が終了します。PET検査は、がんの早期診断、転移、再発の診断に有用です。
 がんは、早期発見が肝心です。がんは転移する前の早い時期に発見し、適切な治療をすれば、多くの場合は治すことができます。
 PETがん検診に関するお申込み、お問い合わせは、電話番号0248−22−2282白河厚生総合病院PET画像診断センターまで、月曜日から金曜日までの午前8時30分から午後5時までにお電話をお願いいたします。
 今朝は、JA福島厚生連 農村健診センターからのお話でした。