以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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農家の皆さんへ

新施設「なごみ」について
2021年9月放送
坂下厚生総合病院併設介護老人保健施設なごみ
支援相談員 馬場 さとみ

 ラジオをお聞きの皆様、おはようございます。私は坂下厚生総合病院併設介護老人保健施設なごみで支援相談員をしております、馬場さとみと申します。9月にはいり、朝夕は涼しさを感じられるころになりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 当施設は坂下厚生総合病院に併設し、平成8年に開設。地域の皆様にご愛顧頂き、26年目を迎えた介護老人保健施設です。実はこの度、11月1日に新築した建物に移転することとなりました。坂下厚生総合病院の老朽化に伴い、病院・当施設の新築が行われたことによるものです。新築にあたり平成30年11月15日の安全祈願祭、翌日の造成着工から2年9か月の工事期間を経て、令和3年8月4日無事竣工式を迎え引き渡しを終えたところです。
 新しい施設は、現地点より北西に600m向かった位置にあり、引き続き会津西部地域の皆様がご利用し易い位置にあります。現施設は延べ床面積約3100㎡のところ、新施設約4100㎡と大幅に面積が拡大しました。思い起こせば、私たち職員がこの新築プロジェクトに召集されたのは平成29年4月。当初は数か月に1回の会議から始まり、4年の年月をかけ、この8月無事引き渡しを終えたわけです。
 当施設は現在、病院併設型、介護形態は従来型として運営しております。近年、新築・開設される施設は全室個室、10名1ユニットの施設が多いのが現状ですが、すでに運営している施設であることや、ご利用頂いた皆様のご様子から、新施設も現施設同様、多床室中心の従来型施設で運営することとなりました。
 では、ここで簡単に新しい施設のご紹介をしたいと思います。まず、外観にはオレンジの「柿色」を採用し、開設以来、「なごみ」がモットーとしている明るく家庭的・温かいイメージを引き継いでおります。この夏の真っ青な青空にも、明るい色合いが鮮やかに映えていました。中で生活される皆様には、開放感を感じて頂けるよう大きい窓が使用され、外から皆様をお迎えする事務所前通路、通所リハビリテーション(デイケア)、機能訓練室は一面窓に面し、一日外の景色・四季の移ろいを感じながらお過ごし頂けます。
 通所リハビリテーション、通称デイケアはこれまでの入所フロアの一角の印象を一掃し、洗面所・トイレを新設。また、カウンター式のキッチンを設置し、なごみの畑でできた野菜を皆さんと楽しむことができます。
 入所フロアは1階・2階に分かれ、各階50名ずつ計100名の入所定員です。サービスステーションを真ん中に配置し、取り囲む形で居室が並びます。食堂ホールはナチュラルな木目調で、暖かく・柔らかな印象です。各居室のマークは花の名前を使用。デザインは可愛いらしさを基調とし、なんとも癒されます。居室は4人室、2人室、個室と有ります。現施設より個室部屋数を増やし、プライバシー重視の方もご利用頂けます。静養室を設け、感染症対策も強固となりました。
 トイレに関しては、これまではホールに面し、等間隔に集合型のトイレを配置していましたが、新施設では居室前に1箇所、障害対応ユニバーサルデザインのトイレを設置しました。さらに浴室は、臥床式と座位式の機械浴槽・フツラ浴と、歩行が可能な方に入浴頂ける一般浴をONEフロアとし、間仕切りにより、時間と男女のタイミングを分けて入浴できるようにしました。大浴場形式が苦手な方や、在宅復帰訓練の方のために移乗ボードや椅子を備えた個浴も設置いたしました。御利用の皆様に、より安心・安全に入浴頂くため機械浴槽も施設とともに新調する予定です。
 このように、まだまだご紹介したいところがたくさんあります。コロナ禍以前のように、皆様にお気軽にお入りいただけない状況ではありますが、いつかまた地域の皆様にご自由に御来所頂ける時が来ることを願って止みません。4年の月日をかけた一大プロジェクトも完成を迎え、新施設がいよいよスタートしようとしています。たくさんのご利用者様の人生をお支えしてきたこの施設と、これまでの皆様のご厚情に、心から感謝申し上げます。
 生まれ変わった新生「なごみ」も、これまで同様にご愛顧を頂けるよう、職員一同、身を引き締めるとともに、期待と希望を胸に膨らませております。今後ともよろしくお願い致します。