久慈の郷はこんなところです
2023年5月放送ラジオをお聴きのみなさん、おはようございます。わたしは塙厚生病院併設の介護老人保健施設 久慈の郷の支援相談員をしております 仲野朱実と申します。本日は久慈の郷についてと、わたしが担当しております通所リハビリテーションについてお話したいと思います。 久慈の郷は老人保健施設、通称老健と呼ばれ、医師の指示の下に看護や介護を提供し、理学療法士、作業療法士によるリハビリテーションを行い、家庭での生活や、家庭での生活の再開のための支援をさせていただく施設となっています。長期的な入所だけだはなく、ショートステイと呼ばれる短期入所療養介護やデイケアと呼ばれる通所リハビリテーション、この3つのサービスを提供しています。 長期入所では、主に併設である塙厚生病院より入所される方が大半を占めています。その他ではこれまでショートステイを利用されてきた方、居宅ケアマネジャーからの紹介で入所される方がいます。利用目的は様々で、①リハビリを目的とし家庭へ復帰する場合、②夏の暑い時期や冬の寒い時期に避暑・越冬目的での利用、③一人暮らしの継続が困難な方、④家族による介護が難しく特別養護老人ホームへの入所順番を長期的に待っている方などがいらっしゃいます。ほとんどが塙町の近隣の東白川郡の方が多く入所していますが、塙厚生病院を主治医とする白河市や隣の県の茨城県大子町の方も入所しています。 ショートステイでは30日を超えない期間内でリハビリ目的、家族の介護負担の軽減を目的に利用されている方が多数います。利用期間は1泊2日から2週間近く泊まる方がいますが、要介護度の利用可能な限度数に合わせ、本人・家族、居宅ケアマネジャーと相談し、調整を行っています。 通所リハビリでは主に病院を退院する際に初めて利用される方が多く、退院後も継続してリハビリを続け、できるだけ自宅での生活を継続したいという方が多くいらっしゃいます。条件を満たせば利用開始時より短期集中的にリハビリを行うことができ、約3か月の期間 理学療法士や作業療法士の支援の下リハビリを行うことができます。当施設でのリハビリだけではなく、家庭の庭などを想定し施設の屋外の整備されていない地面を歩く練習や、リハビリスタッフが家庭へ訪問し、生活環境に合わせたリハビリをしたり、活用できる福祉用具の検討、手すりの設置などの住宅改修のアドバイスなども行っています。また食事の前には言語聴覚士による口腔体操を行い、食事の際の誤嚥予防に努めています。ここ最近はリハビリ以外にも、自宅での入浴環境が整わず入浴ができないためサービスを利用して安全に入浴をしたいという希望も多く聞かれるようになりました。家庭での入浴を続けていきたいが “心配” という方にはリハビリスタッフが訪問し、実際に家庭で使用している浴槽での本人や家族に対しての指導なども行っています。また月に一度あそびりテーションといった、遊びとリハビリを混ぜたレクリエーションも行っています。頭と身体を同時に動かし、声を出して腹筋を使い、感染症に注意を払いながら利用者に楽しんでいただけるような内容に取り組んでいます。老人保健施設ではありますが、利用している方は65歳以上の高齢者のみならず、第2号被保険者と呼ばれる40歳以上で医療保険に加入しており特定疾病をお持ちの方もご利用いただけます。久慈の郷をご利用の方の中にも65歳以下で脳血管疾患後のリハビリのため利用されている方が多数います。一緒に利用する方々は高齢の方が多いですが、その中でもリハビリに取り組み、話しをして盛り上がったり、一緒に甲子園やWBCなどスポーツ観戦をして楽しまれています。利用している利用全員に楽しんでいただけるように職員みんなで施行錯誤しながらレクリエーションやイベントを考えています。 通所リハビリに限らず、長期的な入所、ショートステイなど少しでも興味があったり、家族での介護への不安や心配、今後の介護事情が気になる等ありましたら、久慈の郷 支援相談員までお問合せください。居宅ケアマネジャーとつなぎ、サービス利用調整をさせていただきます。 昨年度は新型コロナウイルス感染症の対応に追われる日々でしたが、今年度は昨年度に学んだことを活かし、利用者様と楽しく、元気に過ごせるように職員一同がんばっていきたいと思います。今後も行事などを通じて、地域へも繰り出していきたいと思いますので、地域のみなさまからのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。