自分の健康法はありますか
2025年1月放送みなさんおはようございます。私は鹿島厚生病院、リハビリテーション科の古市泰士と申します。 本日のテーマは、自分の健康法はありますか、です。 1948年に発効された世界保健機構(WHO)憲章では前文において「健康」を次のように定義しております。 「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます」 この健康の定義は、今も世界中で広く使われています。 皆さん、自分で継続して行えている健康法はありますか? 健康の三本柱としてよく言われているのが、食事、睡眠、運動です。 このラジオコーナーでも、過去にバランスの良い食事や運動についてはテーマとしてあったと思います。そこに加えて私は姿勢も大きく関係があると思います。 朝起きて、肩こりや腰痛などの症状に悩まされる方もいるのではないでしょうか? 昨今では、技術進歩やインターネット、SNSの普及によりスマートフォンを操作する時間が増えているようです。 皆さんも心当たりはありませんか? スマートフォンを操作する際はどうしても、目線を下にしてしまうことが多いです。頭部は人によっては約5㎏程度の重さ、例えるならボーリングの球と同じくらいの重さです。みなさん想像してみてください。この時、頭を下に向けている姿勢は、ボーリングの球を落とさないように通常よりも肩や腰に何倍もの負荷がかかっています。 加えて腕は片方で約3kg程度の重さ、新生児と同じ重さです。 人間は常にボーリングの球をのせて、二人の赤ちゃんをぶら下げているのです。 想像しただけで肩が凝りそうになりますね。この状態で、長時間同じ姿勢を保つことは筋肉に大きな負担がかかります。 そのなかで、皆さん就寝の直前までスマートフォンを手放せない人も少なからずいるのではないでしょうか。 今の時代、完全にスマートフォンの利用を控えるのは難しいと思いますが、寝床で寝ながら長時間スマートフォンを操作するのは、筋肉を硬くする原因であり薄暗い中での操作は、覚醒を促し睡眠不足の原因となります。なるべく、明るい部屋で腕の重みや首の位置、姿勢を意識しながら長時間の使用を避けましょう。 また、最近では体の不調や痛みの原因として、ストレスが上げられます。ストレスと睡眠は深い関係にあります。 皆さん、十分な睡眠時間は取れておりますか。 厚生労働省によるとおよそ10年前に健康的な睡眠のための指針をまとめましたが、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を新たにまとめたようです。そのうち成人については推奨する睡眠時間を6時間以上目安とする、とし、一方で高齢者については、寝床にいる時間が8時間以上にならないことを目安に必要な睡眠時間を確保してほしいとしたようです。 人間、ストレスが溜まると交感神経が興奮しやすくなります。交感神経が興奮すると身体を活動的に整える働きがある一方で、多忙でストレス、睡眠不足だと交感神経優位になりやすく、交感神経は血管を縮めて血流を抑える働きがあります。そのために、血液の循環が悪くなり、筋肉が硬くなりやすくなります。 気が付いた時で構いませんので、身体が緊張していると感じたときには、ほっと一息、深呼吸や温かいものを飲んだり、身体の力を抜いてみませんか。 緊張していた神経をリラックスさせることで副交感神経優位になり、筋肉の緊張も和らぎます。 なお、余談ではありますが自分の体を労われるのは自分だけです。 「継続は力なり」これは、十分な休息をとることにも当てはまるのではないでしょうか。 くどいようですが健康の三本柱は、食事、睡眠、運動です。しかし、バランスの良い食事と十分な睡眠が取れてこそ、質のいい運動ができると私は思っております。 自分の体調を整えてこそ、運動の効果も実感でき翌日の疲労も軽減でき、健康を維持できるのではないでしょうか。 最後に運動を継続するポイントとして①運動をする目的を具体的に決める。何か目標があるとモチベーションを維持することができますよね。②自分が続けやすい運動を選ぶことです。辛い運動は長続きしません。まずは、自分ができる運動、好きな運動を見つけてみましょう。③一日の中で運動をする時間を決める。④一緒に運動する仲間を作る。一人ではどうしても長続きしない運動も仲間と一緒に行うことで、習慣化しやすいと思われます。 注意点として、今の季節は屋外と屋内の気温の寒暖差により身体に負担がかかりやすい時期です。中には、このラジオを聴きながらお散歩ないし朝の運動、お仕事をされている方もいると思います。冬は寒冷の影響で体温の発散を防ぐために血管が収縮して血圧が上がりやすなり、心臓への負担が大きくなります。 朝一番で外に出る際には、防寒対策を十分に行い、身体を守りましょう。 それでは、皆さま良い一日をお過ごしください。