当施設利用者様のインスリン注射の血糖コントロールについて
2025年12月放送みなさまおはようございます。私は南相馬市鹿島区にあります、介護老人保健施設 厚寿苑の看護師 紺野と申します。 本日は、糖尿病でインスリン注射を行っている利用者様の血糖コントロールについてお話しさせて頂きます。 老健施設というと、一般的には慢性疾患を持ち医療処置が必要な利用者様の受入れにどうしても躊躇してしまうことがあります。厚寿苑では、医療処置が必要な利用者様をできる限り受け入れており、中でも糖尿病でインスリン注射を行っている方が多く利用されています。 では、施設においての血糖コントロールをどのように行っているかをお話ししていきます。インスリン注射を行っている殆どの方は食事前に血糖値を測ります。血糖値の測定方法は主にふた通りあり、一つ目はその都度、指先に針を刺し微量な血液によって血糖値を測定する方法であり、二つ目はリブレという医療機器を使用し血糖値を測定する方法です。厚寿苑を利用されている殆どの方は二つ目のリブレという医療機器を導入しており、食事の前に職員が血糖測定を行います。 では、リブレとはどういった物なのかを説明したいと思います。リブレとは、上腕の後ろ側に500円玉ほどの大きさのセンサーを装着し、専用の機械またはスマートフォンアプリをかざして血糖値を測定し管理を行うものになります。センサーには小さな針がついており装着時に一瞬だけチクっとした痛みを感じる方もいますが、多くの方は殆ど痛みを感じません。そしてリブレは、最大14日間持続的に血糖測定を行い、日々の血糖値の変動をグラフで「見える化」し、低血糖や高血糖のリスクを把握しやすくなっています。他には、いつでもどこでも血糖値をチェックできるため、食後の血糖値変動が簡単に確認でき、どんな食事の時に血糖値が上がりやすいかを把握できます。また、寝ている間も血糖値の変化を記録してくれるため、朝起きてチェックするだけで夜間の低血糖の有無もわかるようになっているので、インスリン調整に役立てることができます。加えて1分ごとの血糖値測定の確認ができたり、高血糖や低血糖時にはアラートが鳴る機能もついているため、血糖値の変動を確認できる画期的な装置だと考えられます。 厚寿苑でも利用者様の血糖値が一目でわかるため、医師との治療方針の調整にも役立っています。 このように厚寿苑でリブレを活用することができているのは、同じ敷地内に鹿島厚生病院があり、厚寿苑は鹿島厚生病院の併設の施設となっているためです。 鹿島厚生病院にかかりつけのインスリン注射を行っている患者様の殆どの方がリブレを導入されております。そのため、鹿島厚生病院を通院されている患者様で厚寿苑を利用されている方も多くいらっしゃるため、医師や病院看護師と情報共有をスムーズに行うことができています。また、鹿島厚生病院の看護部には糖尿病療養支援チームというものがあり、厚寿苑の看護師もチームメンバーとなっています。通院されている方、入院中の方、そして厚寿苑入所中の方も含めチームで連携を取りながら糖尿病における支援を行ったり、定期的な勉強会を開催することで知識・技術の向上にも努めています。そのおかげで私たち厚寿苑の看護師も安心してリブレの導入・管理を行うことができています。 インスリン注射をやっているから老健施設に入れないのではないか?と諦めるのではなく、まずは厚寿苑や担当ケアマネジャーにご相談いただければと思います。もちろん、インスリン注射やリブレを装着している方の利用は、長期入所だけでなく短期入所、デイケアの利用も可能です。その他にも、経管栄養や尿の管が入っている方など医療処置を行っている方の受入れも積極的に行っておりますのでご相談いただければと思います。 要介護者・要支援者の方が安心してご利用できることはもちろんのこと、介護者の方も少しでも介護負担の軽減やリフレッシュできる時間を作っていただければと思います。厚寿苑をご利用いただくご利用者様・ご家族様が安心して快適に日常生活を送れるように少しでもお手伝いできればと思います。ぜひ気軽にご利用いただければと思います。また、リブレに関してご質問などがございましたら、鹿島厚生病院の内科外来でご相談を受け付けておりますので、ご連絡または来院いただければと思います。 朝の貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。鹿島厚生病院並びに介護老人保健施設 厚寿苑を今後もよろしくお願いします。 以上 看護師 紺野でした。