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冬に流行しやすい急性呼吸器感染症とその予防

 皆様おはようございます。  鹿島厚生病院 検査科の佐藤恵美と申します。本日は冬の時期に流行しやすい急性呼吸器感染症と、その予防についてお話させて頂きます。  主に冬の時期に流行しやすい急性呼吸器感染症には、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症などがあげられます。これらは、高齢者や乳幼児、また基礎疾患がある方が感染すると重症化する可能性があります。  インフルエンザや新型コロナウイルス感染症に感染した場合、抗ウイルス薬による治療が行われますが、RSウイルス感染症に感染した場合は、特異的な治療法はなく、症状を和らげるための対症療法が中心となります。  また、急性呼吸器感染症は、学校や社会福祉施設、医療機関等において、大規模な集団感染を起こすことがありますので、病原体を持ち込まないようにすることも重要になります。  では、感染を防ぐためにはどのようにすればよいのでしょうか。日常生活の中で出来るポイントを、3つ御紹介致します。  そもそも、私たちはどのようにして感染すると思いますか?多くの場合、感染している方の咳やくしゃみ、また近くで会話をすることによって、病原体を含む飛沫を吸い込み、それが口や鼻の粘膜に付着し感染します。また、ウイルスなどが付着した手で口や鼻、目などに触れることで病原体が侵入し感染します。そこで、まず一つ目のポイントです。それは、基本的な感染防止対策をする、ということです。何か特別難しいことをするわけではありません。具体的には、マスクの着用を徹底する、手洗いや手指消毒をこまめに行う、ということです。感染から自身を守るための対策として、マスクの着用は効果的です。また、咳やくしゃみが出るときは他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、飛沫の拡散を防ぐため、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、他の人から顔をそむけ、1m以上離れましょう。こういった咳エチケットを心がけることは、周囲にウイルスをまき散らさない効果があるだけでなく、周りの人に不快な思いをさせないためのマナーにもなります。また、鼻をかんだ後や、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時は、すぐに手洗いをしましょう。帰宅時や食事の前に手洗いをすることも忘れないようにしましょう。一番基本的でありながら、とても高い効果が得られる感染防止対策です。一人一人が意識をして実践していただければと思います。  二つ目のポイントは、湿度の管理です。冬の時期は空気が乾燥しており、ウイルスが生きやすい環境にあります。加湿器を使用したり、洗濯物を室内に干すなどし、部屋が乾燥しすぎないようにしましょう。ただし、過度な加湿はカビが生える原因にもなりますので、適度に保つことが大切です。  三つ目のポイントは、睡眠と栄養です。気温が下がると、私たちの体の防御機能、つまり免疫が下がりやすくなります。そのため、睡眠不足や、偏った食事が続いたりすると感染しやすくなります。特に冬の時期は体が冷えることで代謝がさがるため、普段よりも意識して十分な休養を取りましょう。また、免疫力を高めるためにも、たっぷりと栄養をとることも重要になります。福島県は米、野菜、肉、魚など美味しい食材の宝庫です。毎日バランスの良い食事を心掛けましょう。  最後に、ワクチンの予防接種についてです。勘違いされることが多いのですが、予防接種をすれば絶対に感染しない、というわけではありません。しかし、ワクチン接種には、感染した場合に重症化を予防する効果があります。高齢者や乳幼児、基礎疾患のある方は重症化のリスクが高いので、予防接種をすることをおすすめします。  冬の時期の健康管理は、日常の小さな積み重ねが大事になります。皆様も、本日お伝えした三つのポイントを、出来ることから是非お試し下さい。  まだまだ寒い日が続きますが、元気に冬を乗り切りましょう。  最後までお聞きいただき有難うございました。