新・坂下厚生総合病院 薬剤科の紹介
2022年2月放送ラジオをお聞きの皆様、おはようございます。私は河沼郡会津坂下町にあります、坂下厚生総合病院 薬剤師の高橋と申します。2月に入っても寒い日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?今回は、昨年新病院を新築・移転しました当院について、その中でも私が所属する薬剤科につきまして詳しく紹介をさせて頂きたいと思います。 当病院は、昨年11月1日より、旧病院より約600mほど北西部へ新築・移転されました。旧病院は5階建てでしたが新病院は3階建てとなり、階数が減りましたが各階の面積が旧病院よりかなり広い病院となりました。1Fは各診療外来・薬剤科などの診療補助部門・人工透析室・医事課・売店などとなっております。2Fは手術室・事務部門・医局など。3Fは各病棟・リハビリテーション科となっております。旧病院では外来が1Fと2Fに分かれておりましたが、新病院では1階にまとまり、各診療科への移動がしやすくなりました。1Fの受付・待合ホールは吹き抜けのある開放的な空間となっており、陽の光が入りやすく明るい空間となっております。売店からの挽きたてのコーヒーの香りも漂い、旧病院とはまた趣の違う空間となりました。現在真冬で極寒の会津ですが、新病院はとても暖かく、薬剤科ではほとんど暖房を入れなくて良いほど過ごしやすいです。また、今回もう一つの新しい取り組みとしまして、新病院に移転と同時に電子カルテが導入されました。旧病院では、紙のカルテに様々な情報を記入し保管しておりましたが、今後は電子カルテ上で患者さんの情報をすべて管理しております。導入当初は職員が慣れておらず、受診時はお待ちいただく時間が長くなってしまうこともありましたが、その後3ヶ月が経過し職員も操作等に慣れまして、現在はスムーズに診察が進んでおります。 さて、新病院の薬局ですが、設備が一新され、とても働きやすく、より質の高い医療が提供出来る環境になりました。具体的にどのように変わったか申し上げますと、処方されたお薬を入れる「薬袋」や、服用されるお薬の情報が記されている「薬の説明書」が以前よりもきれいに印刷できるようになり、説明書のお薬の写真などがより鮮明に見やすくなりました。また、錠剤を分り易く朝食後など、用法ごとに一袋ずつ包装する錠剤分包機という装置があります。これまでは、使用しておりました機材が旧型で、調剤終了までかなり長時間お待たせする事が度々ありました。新型導入後、待ち時間が大幅に短縮され、スムーズにお薬をお渡し出来る様になりました。また、新たな業務として、病棟に入院されている全ての患者様の注射薬を、おひとり分ずつ準備し、病棟に届ける業務を始めました。 また、新病院で薬剤科内に新たに「お薬サポート室」を新設しました。完全個室となっており、プライバシーにも配慮されたお部屋です。こちらで行う業務ですが、主に ①入院する患者様への面談 ②退院される患者様への面談 ③外来患者様からのお薬についての問い合わせ等の対応 で使用されます。 ①についてですが、当院へ入院される患者様からアレルギーや合わないお薬の有無を確認、また、現在服用されている薬の内容・内服状況についてお聞きし、情報を電子カルテへ入力します。それにより医師をはじめ、どのスタッフもどのようなお薬を内服されているか正しい情報を共有する事が出来、重複投与や副作用の発生を防ぐ事が出来ます。入院当日には患者様からお預かりして再度内容を確認し、入院中にスムーズに内服できるよう病棟スタッフと協力しサポートさせて頂きます。 ②についてですが、患者様が退院される際、サポート室にて退院処方の内容、退院後のお薬の注意点等を説明し、退院時処方されたお薬や、お預かりしていた持参されたお薬をお返しします。ご自宅に戻られた後も、滞りなくお薬を内服して頂ける様サポートさせて頂きます。 ③についてですが、お薬についての様々な問い合わせ(例えば副作用について、市販薬・サプリメント等との飲み合わせ等)について対応させて頂き、不安なく正しくお薬を服用して頂ける様サポートします。 以上、簡単ではありますが、新病院の薬局についてお話しさせて頂きました。このように素晴らしい病院を提供して頂きました関係者の方々に厚く御礼申し上げます。この素晴らしい環境をフルに活用させて頂き、お薬を通じて地域の皆様の為により良い医療を提供していける様、日々努力して参ります。早朝よりの御静聴、誠にありがとうございました。